50代からの生き方

「空の巣症候群」の終わり~私の場合

息子が高校卒業後、思いがけず空の巣症候群」になった私。

1年以上経過した今、少し変わってきました。

娘の就職活動による様々な気づき

きっかけは娘(大学4年生)の就活にあったように思います。

それ以前から娘とは休日にちょくちょくランチや買い物を
楽しんだりはしていましたが。


今年1月ごろ、娘が大学3年の終わりですね、から
大学内での企業説明会が始まりました。
で、3月1日の解禁(?)日から一気に
面接やら何やらが始まり、娘もとりあえずアルバイトや遊びは
いったんお休みすることにしたようです。

エントリーシートやら履歴書等の書類づくりは
片手間ではできないこと。
就職先は条件が合えばどこでもよい(!)娘でも
面接を受けるにあたってはそれなりの企業研究が必要です。
また私の時代にはなかったWEBテストやSPI?の多少なりとも
勉強やテストセンターに出かけての受験etc

集中してやらないと何がなんだかわからなくなってしまいますよね。

おかげで娘が毎日家にいる、もしくはカフェでこもって調べものや
書類づくりに励む日々が訪れました。

ポカーンと空の巣症候群に浸っていた私に、
突如として「今日ご飯何?」攻撃が再開されたのです。。。。。

全然うれしくなかったけど、
ダイエット中の母子ではあるけれど
とりあえず夕飯を考えなくてはならなくなりました。

うちはもともと会話だけは多い家なので
就活が始まると
世の中の仕組みが毎日解き明かされ(笑)
「ママ、○○って会社知ってる?
こういうことやっててさ~すごいのよ」とか。

グループ面接に行けば行ったで
「こういうのがだめな見本なんだ!って初めて分かった~」
と隣の高学歴学生のしどろもどろ状態を解説してみたり。

私もそういう話が好きなので
「今日はどんなこと聞かれたの?」
「それにどうやって答えたのよ?」
とか娘に聞いたり、
娘が受験した企業を調べるうちにどんどん広がって
自分が業界研究をしているという・・・・

子供二人が大学受験の時もマジで自分が受けようかと思うぐらい
まで調べ上げてしまうんですね・・・・

だから終わったときの脱力感がすごくて
「空の巣症候群」になるんでしょうか(笑)

今どきって面白くて
無料のコンサルというんでしょうか
就活塾みたいなのがあったり
ネットで採用状況がすべて匿名で書き込みされていたり。
「△△社の二次面接はどんな感じでしたか?」
「今××社の最終まで来ています。」
「あれだけ手書きで書かせといて□□社、お祈りメールかよ」とか。
まあ、すごい世界が展開されているわけです。

そんな話を毎日娘としながら夕飯を食べるという生活に
変わってきました。
毎日毎日息子の動向を娘とも確認しつつ
娘はしっかりと自分の考えで就活を行っていたり
将来を考えていたりすることがはっきりと分かって来たんですね。

しかもいつの間にか
面接などで私が想定していた答えどころか
そうくるか?という素晴らしい答えを返してくるんですね。

最初のころは慣れないこともあり、結構落ちましたが
今となってはあれは練習で
私のようにちょっとずれて個性を重視した答えではなく
色々と配慮しながらもしっかり自分のカラーを出している
あの様子だと、ある時期から、
これは受かるな、と親の私でも思い始めました。
そうすると次々と進みだし、
まあ娘が行けるなかでは一番いいタイプの会社に決めました。

息子への余波

毎日そうやって過ごしているうちに
息子のことは少しづつ、どーでもいいと思うようにしよう
諦めよう、何なら大学を辞めてもらおうと思えてきたんです。




娘と比べることではないけれど
親に学費を出してもらっている分際でそんなにいい加減に生きるような
人間に育ててきたわけじゃないんです。

最低限のルールというものがあります。
それが出来ずにバイトして遊んでという生活がしたいなら
そこに大学はいらない。
どうぞ自立してください。と。

もしそこが分からない人間であるとしたら
それは全く親のせいではありません。
もう20才。
アホです。
しかもうちのように超うるさい親の元でもそこがわからない。
わかっていてもできないなら、別の道を行って下さい。

と可愛さ余って憎さ100倍?になってきたんですね。

もう自分の役目は終わっている。
協力できることはする、と思ってきたけれど、
そこまでの意志は感じられず、もうあれこれ悩むのは
やめたいと思ったんですね。

帰ってこなくてよろしい。と。

夫が静かに?成長していた

そしてそして、気が付けばいつも夫と二人状態になって
最初はすごく嫌だったっけど
休みが私と違う夫が私の帰りを待って、
私が夕飯を作るのを待っている状態に耐えられないので、
嫌々二人で外に食べに行くようになったんですね。
家族では良く外食しますが二人ではまず行ってなかったです。

そこからほとんど彼がお休みの日の夕食は安くて美味しい
お店を探して行くようになりました。
当たり前ですが4人分より安いです♪

息子のことを深く話せるのは夫か娘にになりますし、
夫は私と全く違う考え方をするので
ちょうどいいんですね。
ママ友とはまず違う意見が出ます。
基本、全て本人の責任というスタンスです。

これまで夫についてすべてが嫌いで
転職をして収入が下がってしまってからは本当に
恨み、蔑み、怒りしかなくて。
子供たちにももう包み隠さず話していたし
とにかく何とか老後を共にしない方法を
探す日々だったんですね。

しかし、こちらも二人の時間が増えて
まあ、会話だけはする夫婦なんで
息子や娘、またお互いの両親などの話もよくし
何十年ぶりかに夫の洋服の買い物に付き合ってみたり
(普段は自分で行きます。カードでたくさん!)
今どきのファストファッションで充分なのに
そういうところあまり知らないし、
50代の自分が着る服などそういうお店には
ないと思っていたのかもしれません。

私は友達や娘とランチやお茶でいろんな店を網羅しているので
ランチやお茶も夫が行ったことのない、
またおっさん一人では入れないパンケーキ屋さんとか(笑)
に連れていったりして。
元々そういうことが好きな人なんでまあそれなりに
楽しそうです。

「俺はぽっくり行くから医者なんか行かなくていい」と言っていたのが
ほんの少しですが体調を崩したときに、ハタと目覚め、
主人の父、舅が歩こうとしなくなる姿を見て
「もしも生きながらえた場合、健康な体でいたい」とも思ったようです。
で、遅ればせながら体の総点検をし、必要なところは治療したりしています。

夫も昔と比べればだいぶ変化したように思います。
いわゆる3Kの仕事で日々もまれて、
家では虐げられ、それでも彼もしっかりとした軸が自分にあり。
そこが夫婦のいさかいの火種でもありましたが。

まあ家で虐げられようが、そんなの知るかとスルーし、
自分自身を成長させてきたのかもしれません

とりあえず子供のあれこれで彼は動揺はしません。
ものすごい線引きがあるんでしょう。
あいつらはあいつら

で、私も私
休みの日や夜中に一日中テレビを見ている夫を見て
「キモイ」とは思いますが
それも彼の自由。

私は好きなパソコンや、
美味しいものを食べに行ったりして
自分の好きな生活をしていこうと思っています。

空の巣症候群の行きつく先

超~~~~~遠回りしましたが、
空の巣症候群」は子供が18才の進路を決めて以降
かなりの確率で始まります

期間は短い人もいればゆるく長く続く人もいます。
超さばさばしたお母さんでも、息子の
一人暮しの部屋に一年に一回しか行かないような人でも
ふと気づくとぼーっとしてさ、さみしいよ~って思うんだよね
って言ってます。

でも子供はもう大人!
悲しいかな、寂しがってもあの頃の彼らはもう戻ってきません^^

さみしい気持ちをとことん味わって、
ぼーっとする時間もいっぱい過ごしたら
なんだか「お母さん」でない自分
ちょっとづつ戻ってきた気がします。
「お母さん」の自分は夢中で子育てして身も心も削って
悔いなしです。やり切りました!

今度は大人同士、なんでも話せる特別な関係の人。
そんな人がいるなんて子供にとっても幸せですよ。

こんなことを言うとあれかもですが

第1ステージ:結婚するまでの自分
第2ステージ:結婚して家庭を持った自分
第3ステージ:子供が巣立った後の自分

と思っていて一番楽しかった、
一番「自分自身でいた」、のは
いつだったかと言えば、
私は第一ステージの後半、就職してから結婚するまでです。
実家住まいではあったものの何もかも自由で『自分』そのもの
だったなと思います。

第2ステージを終えてあの頃よりさらに
深みを増しているであろう(笑)今、
これからの第三の人生。

自分の生活を再構築するいい機会です。

息子のことでもやもやはするけれど
まあそこは自分に軸を戻し「自分の人生」しっかり、
残りを歩んでいけたらいいなと思っています。

思ったより長文になってしまった💦
もし最後まで読んでくださった方がいたら、
ありがとうございます♪

にほんブログ村 主婦日記ブログ 50代主婦へ
にほんブログ村

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

PVアクセスランキング にほんブログ村